PC用アンプの製作

製作ってほどの事ではありませんが、秋月(中京地区では、大須のタケイムセン)でUSBアンプのジャンク(\1200)が売っていたので、これをPCに取り付けてみる事にしました。

どうもUSBアンプ(MICRONAS UAC3552A)とディジタルアンプ(Tripath TA1101B)の組み合わせみたいですね。
当然TA1101Bの入力はアナログなので、UAC3552Aの出力もアナログと思われます。(参考回路図みてもディジタル出力が無いし・・)
ただ、電源が5Vなのになぜ10Wも出るのか調べてみたところ、基板内でDC-DCコンバータで13V程度にステップアップしているみたいですね。
UAC3552Aは5Vオペレーションなので、そのまま使っているかと思ったら、13Vをシリーズレギュレータで5Vに落としています。
消費電力的には不利ですが、スイッチングノイズ(供給される5Vも汚いだろうという判断で)を低減させる方法としてはベストな選択ですね。


図1.USBアンプ基板の裏。
矢印の抵抗を外して、をジャンピングすれば良いらしい

図2.テイシンのヘルピングハンドを使用
(中学生のころ買ったやつ)

図3.ワイヤリングペンでジャンピング
このくらいの細さでないと私にはジャンピングは無理・・

SMD基板の改造って大変です。ワイヤリングペンは当時PC-9800用のDRAM基板を作った時にその配線用に友人から売ってもらったやつです。(かれこれ20数年前)
被覆を剥かずに半田付けできるので便利です。でも20年以上経つのにまだ半田が乗るのには驚いた・・。


図5.かなり電流食い(~_~;)

図4.PCに接続して実験
電流を計測してみたらUSB認識後で、0.5Aほど食います。
音も出してみましたが、かなり小さいです。参考回路では、GPIO0,1でVolumeのUP/Downが出来そうなので、後ほど改造することにします。


図6.拡張スロットに刺さるようにアルミ板を加工
(寸法はアバウト)

図7.アルミ板に固定してスピーカー端子、
電源コネクタを追加
アルミ板は手元にあったPCI基板を見ながら適当に作りました。
基板は5mmのスペーサをかませて、基板上からはホットボンドで固定。裏からは3mmのビスで固定します。


図8.Apple Computerの文字が・・
よく見ると、基板上に「APPLE COMPUTER INC.」の文字があります。
つまり、Appleの純正品のUSBオーディオアンプでしょうか?
だとするとちょっと音には期待できそうです。
ただAppleは低消費電力に力を入れていないのか?(それとも発熱が多くて流通を諦めてジャンク流ししたのか?)
この基板の入手ルートが不明です。


図9.拡張スロットに刺してみました。
基板の取り付け位置がかなり下だったのでマザーに
あたらないようにしか配置できない(ちょっと失敗)

図10.PCのリアビュー
(ちょっと本格的なアンプ付きPCに見えますね)

音はかなり良いですが、やはりレベルが低いです。
TA1101Bのゲインを上げるか、PUSH-SWでUAC3552AのVolumeコントロールを有効にするかしないとダメかな?
でも、BGM程度ならちょうどいいです。