40Wを切るPCの製作

「PCの消費電力」のページで、WesternDigitalのWD5000AACSの省電力効果が予想以上だったので、 もしかしたら30W台(無負荷状態)のPCが出来るのでは・・ と思って組んでみました。

表1.40Wを切るマシンの基本スペック
CPU AthlonX2-5000 BlackEdition
M/B Gigabyte GA-M68SM-S2
Memory ADATA PC6400-1G x2
HDD HDS721616PLA380
電源 N/B 400W
CPU-FAN Scythe SAMURAI-Z Rev.B
CnQ ON(当然です)
OS Windows2003Server Std R2
消費電力の測定は「PCの消費電力」と同じく、OS起動後、安定した時点でACラインをワットチェッカーで計測します。

上記のスペックで消費電力を測ってみたところ、46Wでした。GeFoece7025+nForce630aが低消費電力を謳っているだけの事はあります。

次にHDDをHDS721616PLA380->WD5000AACSに変更して計測した結果、41Wとなりました。 「PCの消費電力」で交換した時と同じく、やはり5W程度消費電力が下がっています。 あと少しなんですが、もう交換する部品が無い・・。

ダメ元で、電源をN/BからSeasonicのSFX電源(SS-200SFD)に交換したところ1W程度下がって40Wとなりました。 APFCが付いているからと言って、効率が良い訳ではありませんが・・・。 目標の40Wを切るためには、あの手しかないか・・。

とうとうメモリーを1枚抜きました。(つまりシングルチャンネル)。これで40Wを切って38Wになりました。 やっと40Wを切れたのですが、メモリーのシングルチャンネルはなんとなく心残りが・・

とりあえず、ここまでの最終スペックは以下のようになりました。
表2.38Wマシンのスペック
CPU AthlonX2-5000 BlackEdition
M/B Gigabyte GA-M68SM-S2
Memory ADATA PC6400-1G x1
HDD WD5000AACS
電源 Seasonic SS-200SFD
CPU-FAN Scythe SAMURAI-Z Rev.B
CnQ ON
OS Windows2003Server Std R2

ちなみに、CPUを低消費電力で有名なBE-2350(TDP=45W)に交換しましたが、CnQが効いている時は、65W版とほとんど同じ消費電力でした。 (確かにBE-2350とX2-5000BEは同じコアだったと思うし) BIOSで0.1V程度電圧を下げてもほとんど変わりませんでした。

※ なぜかGigabyte GA-M68SM-S2(BIOSバージョンF2)とWD5000AACSでは、電源投入時にHDDを認識しません。
(リセットすると認識します。つまり電源投入時だけおかしいです)
あと、マザーをASUS M2N-VM DVI(GeForce7050+nForce630a)に交換したところ、消費電力が5W上昇しました。
7025と7050でそんなに違うんですね。(メーカーの違いによる設計も違うと思いますが・・)
※ ASUS M2N-VM DVI(BIOSバージョン0206)とWD5000AACSの組み合わせは問題ありません。(やはりGigabyteか・・)

2008.01.08 補足
BIOSをアップデートする時、@BIOSを使わず、FLASH895.EXE(DOS版)でアップデートするとWD5000AACSも正常に認識しました。
電源投入時も大丈夫になりました。