常夜灯・非常灯の製作 その1

廃品利用

携帯電話のACアダプタって買い換える毎に余ってきますよね。
でも出力が5V/0.5A前後あるので、簡単なロジック回路の電源にはうってつけです。


図1.携帯電話のACアダプタ(コネクタはDCプラグに加工済み)

そろそろ台風シーズンも近づいてきたことだし、このACアダプタを使った非常灯(兼、常夜灯)を作ることにしました。

非常灯として使うのなら、バックアップ電源を必要とします。今回はかなり前に買ったNi-MH単3型(タブ付き)を3直(3.6V)を使うことにしました。
LEDの数は、常夜灯として使う時は10個、非常灯の時は20個を点灯させるようにします(共に10mA)。(あとでもう少し少なくても良かったと思いましたが・・)
とりあえず回路図は、


図2.回路図

簡単に回路の説明をすると、IC1は昇圧型DC-DCコンバータを構成しています。LED10個直列(停電時はさらに10直をパラ)を点灯させるため、約30Vまで昇圧させています。電流フィードバックのため3直~15直ていどなら 回路定数の変更なしでそのまま使えます。
Q1とQ2はNi-MHバッテリーの充電用の定電流回路を構成しています。この回路では満充電検出はしていませんので、電池に悪影響でますが、極力充電電流を小さく(20mA程度)し、ごまかしています。(^_^;)。
D2、D3はショットキータイプのダイオードで、電圧降下を極力抑えています。Q3、Q4は停電時に20個点灯になるようにするためのトランジスタスイッチです。
負荷は10mA(停電時20mA)なのでDC-DCコンバータの効率が悪いです(10個点灯で、入力160mAも食った)。L1を220uH程度にした方が良かったかも・・


図3.実験風景


図4.完成 とりあえずタッパー(100円)に入れてみました

指向性が強いLEDなので、はっきり言ってぼんやり光る常夜灯とは程遠いです。
そこで拡散板を入れてみました。


図5.拡散板を入れてみた

拡散板については、LED照明その2でその効果を証明していますが、今回ホットボンドで接着したのですがずれてしまって下の方のLEDが丸見えです。
熱を加えれば外せるそうですが、なにせ相手が100円タッパーなので変形しそうでそのままにしました。

とりあえず、満充電で10時間程度持ちました。でもはっきり言って10直より5直程度でも良かったかも・・。
さらにDC-DCコンバータを使わずに5並の方が効率よかったかも・・。
でもそうするとバッテリーの電圧を上げないと・・しかし、Ni-MH4本だとACアダプタで充電できないし。