Last Update : 2008/06/07 |
PC用エコスイッチの製作
(待機電力をゼロにしよう)
パソコンって、「PCの消費電力」で計測したように待機電力が大きいですよね。
最近の家電製品は待機電力1W以下なのがほとんどなのに、PCの省電力対策って遅れています。(動作時はかなり省電力化が進んでいますが・・)
待機時に数Wも食っているのは、+5VSBラインに常時電力を供給しているためです。
これは、Wake-On-LanやPCIデバイスのために必要なのですが、この機能を使わなければ、はっきり言ってコンセントから抜いたほうが世の中の為ですよね。
1日8時間程度パソコンを使う例で言うと、1日16時間は待機電力を消費しています。
待機電力を5Wとすると、1日あたり16(H)×0.005(KW)=0.08(KW・H)
1年だと、0.08(KW・H)×365=29.2(KW・H)
これは電気代に換算すると、およそ700円の浪費です。
最近では、個別スイッチがついたテーブルタップとかも売っているので、これを使えば省エネになりますが、テーブルタップのスイッチを入れて、かつパソコンのスイッチを入れるのって面倒じゃありませんか?
(少なくとも、面倒くさがりな私には重荷です)
こそで不精な私は、通常時完全OFF状態で、スイッチ一発でPCを起動できないか・・、思いついた回路を試作しましたので、紹介させていただきます。
● カレントトランスの製作
図3.ET-23の絶縁テープを剥がして0.8PEWを10回ほど巻いた | 図4.さらに上から紙テープ(塗装用マスキングテープ)で保護 |
負荷 | 1次側巻数 | |||
5回 | 10回 | |||
開放電圧 | ショート電流 | 開放電圧 | ショート電流 | |
40W白熱灯 | 3.17V | 1.54mA | 5.06V | 3.08mA |
60W白熱灯 | - | - | 6.26V | 4.62mA |
● 遅延パルス発生部分
● ロジック電源
とりあえず、図2の回路で試作して実験しました。
図5.完成した試作基板 | 図6.PCに取り付けて実験してみました |
なんとか動作しました。)^o^(
使い方はいたって簡単で、プッシュSW(今回はPCの電源SW)を押すと、リレーが「カチッ」と鳴るので、しばらくしてPCの電源が入るまで押しつづけます。
この時間は、R2で調整します。回路図では330Kになっていますが、実際は150~200Kくらいがいいと思います。
ちなみに、PCの電源が入る前に手を離したら、リレーがOFFに戻ってしまいます。
シャットダウンも正常です。但し、PCの消費電力が約10W以下になるとリレーの自己保持が解除されるので、S3のサスペンドは禁止しておきます。
ただ、PCの電源を落としたら、即効でリレーもOFFになるので、ちょっと心臓に悪いかも
C3(2.2uF)の値をもっと大きくすれば、PCをシャットダウンしてからしばらくしてリレーもOFFになると思います。
このままで使用するのは大変危険なので、いずれケースを買って収納する予定です。
起動ボタンには100Vが直接来ているので、ケースのSWへ配線するのはまずいですね。この辺も改良してみます
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