HDL-GX改造
今年(2010年)の夏の暑さの為かどうか判りませんが、うちのIO-DATAのNAS HDL-GXが壊れました。
と、言っても、交換したHDD(WD Caviar Green 500G)がお亡くなりになったのですが、以前にFANの音が
うるさかったので、抵抗をかませて低速回転にしていたため、おそらく内部温度上昇で逝かれたと思われます。
オリジナルのHDDを付けたら復活したので、内部コントローラは大丈夫みたいです。ただ、MPU(?)と思われるチップは
かなり発熱しています。(手で触れない・・)
そこで、内部温度上昇を防ぐべく、下記の改造を施しました。
・HDDは、2.5インチに変更
・FANは常時回転
・MPUの放熱対策
2.5インチHDDの取り付け
図2.2.5HDDを取り付けてみた
図1.2.5HDDマウントアダプタ
まず、2.5インチのHDDを取り付ける方法ですが、市販の2.5→3.5変換アダプタをつければ簡単ですが、数百円もするので、
アルミ板を加工して取り付けるようにしました。(図1)
xx.xx(mm)単位の寸法なので(規格によると)、素人では加工しづらいので、3.5φの穴を開けてクリアランスを持たせています。
(それでも、リーマで穴を広げる羽目になりましたが・・)
FAN交換
図4.COPALの30mmFAN(12V仕様)
図3.オリジナルの30mmFAN(5V仕様)
HDL-GXに付いているFANは、30mmで5Vのため(図3)、パソコンショップでは、ほとんど売っていません。そこで以前にジャンク屋で買った
COPALの30mmFAN(12V仕様)を使うことにしました。(図4)
30mmFANは何種類か持っていますが、COPALが風量の割には音が静かだったので・・
図5.FAN回路図
HDL-GXのFANは、おそらく温度によってON/OFFを行うようです。
よって、FANを常時回転させておくには、HDL-GXからのFAN信号は不要ですが、今回はON/OFFの代わりに高速/低速という風にFANをコントロールします。
2SC1509のコレクタ-GND間に付いている100Ωで、低速回転時の電流制限をかけます。HDL-GX側から+5VのFAN電圧が出たら、C1509をONにして、FANを高速(通常)回転させます。
図7.基板を空いている場所へ取り付け
図6.電源を取り出す
ここで、+12Vの電源をどうするか?ですが、幸いHDL-GXのSW電源は、+5Vと+12Vが出ています。
よって、図6のようにコネクタ部分から電源を取り出します。(私の場合、このコネクタに合うコンタクトを持っていたのでハウジングから取り出しました)
ただ、ここから取ると、コンセントを入れたとたんFANが回り始めます(低速)。
基板は図7の位置に取り付けました。ここは穴が開いているのですが、ネジ穴ではなく、3.0mmISOネジも通らなかったので、タップを立てました。
(ちょっと不安ですが、1箇所でネジ止め)
MPUの放熱対策
図8.Cool Staffで、筐体と熱結合
MPUは放熱器が付いていないので、設計上このままでも良いのかも知れませんが、触ると火傷しそうなくらい熱くなるので、気分的に放熱対策をします。
パソコンショップでも売っていますが、クールスタッフ(OKI電線)を使って、図8のようにUの字に曲げて筐体に熱を逃がすようにします。
クールスタッフはそれ自体でも放熱できるそうですが、筐体と熱結合する事によってさらに放熱効果をあげられるようです。実際この対策をすることによって、筐体が以前より熱くなりました。(つまりFANによる冷却が可能)
とりあえず、これでしばらくは大丈夫だと思います。